2013年04月03日

半次郎よりあなたへ。

hanjirou_up.jpgこの文章が「逆転スペクトル」にアップロードされているということは、もう僕はこの世に居ないということににゃる。

とまあ、実にありきたりな遺書の書き出しですが、いざ自分が書くとなると、どこか新鮮で不思議な気持ちになるものですね。

みなさん、こんにちは。
いっこうの弟であるところの、アメリカンショートヘアーの半次郎です。

そうです。僕は死んだのです。

さきほど信頼できる代理人に、僕の死が確認されたら可及的速やかにこの記事をアップするよう依頼し終えたところです。もちろん、いっこうには内緒!
果たして僕の命がエイプリルフールまで持つのか微妙だけど、もしこれがアップされたのが4/1であったとしても、冗談や嘘ではありませんのでご了承ください。




突然の事でびっくりさせてしまったかも知れませんが、このブログを通じて僕の事を知っていただいていた皆さんに向けて、最後のご挨拶代りとして自らこの駄文を書いておく事にしたのです。

二ヶ月ほど前からでしょうか。
なんだか胸が重苦しくなることが増えてきて、さすがに僕も年かにゃあと思っていたのですが、それから自分でも驚くほどのスピードで体調が悪化していき、食欲も落ち、身体を動かすのも億劫になってきてしまいました。
そして両親に隠すのも限界になってきた先週、連れていってもらった病院で検査した結果、癌だということが判明しました。正確に言うと、胸の部分にできた腫瘍が肥大して心臓をどんどん圧迫していて、手術でも取り出せない状態だとの事です。

「生ある者は必ず死あり」とは言いますが、僕担当の死神さんは、ちょっとばかりせっかちなタイプだったみたいですね。

一瞬一瞬を精一杯生きてきたので、自分自身の生に悔いはないのですが、一つ心に引っかかるのが、愚兄いっこうのこと。
先日僕の様子を見にきたいっこうが、予想以上に衰えた僕の姿を見てショックを受けていた様子だったので、「一人と一猫の父親ともあろう者が、僕が死ぬくらいのことで動揺してどうする。しっかりしろ!」と一喝したのですが、全く最後まで情けない兄貴です。

それでも僕がこの家に来た頃に比べれば、なんとか社会復帰もしているし、見事結婚して子どもにも恵まれ、ナヨナヨ具合も多少はマシになってきたみたいだし、この先もそれなりにやっていけるんじゃないかと思っています。けれどナヨナヨブサイクないっこうのこと。また何かに蹴躓いてメソメソするときもあるかと思いますので、その時は皆さんで優しくいじってあげてください。

アイリスくんに関しては、やはりまだまだ未熟なところは散見されるけれど、最近は「アニ」としての自覚めいたものが芽生えてきた様子なので、実はあまり心配はしていません。彼はやればできる子です。皆さんも、どうか彼を暖かく応援してあげてください。

2013-03-05 14.14.49.jpg


では最後になりますが、これを読んでくれている皆さんへ。

このブログの最初の記事が、僕が寝てる姿の盗撮写真と一緒に無断でアップされてから、なんと8年の月日が経ったことになります。早いにゃあ。

その間このへなちょこブログを介して、ただの飼い猫に過ぎないこの僕には勿体無いほどの好意を持って接してくれた皆さんに、「ありがとう」と言わせてください。
本来なら埼玉の片田舎の閉じた世界で一生を終えてたはずの僕という存在を、はるか遠くに住むあなたに知ってもらえた僥倖に感謝したいです。それを支えたインターネット技術の進歩と、いっこうのプライバシー侵害にも感謝です。


さて、名残惜しいですが、そろそろキーボードから肉球を離すことにします。

…「あの世」ってあるんでしょうかね。あるといいな。
もし「あの世」があったなら、まず最初は豆吉くんを探して、向こう側での作法についてレクチャーしてもらおうかな。

それでは、いつかアポなしであなたの夢に侵入するその時まで、さらばだ!

hanjirou_musume.jpg


posted by いっこう at 21:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんだろう、呼ばれました。
久しぶりに、ふとお訪ねしてみたのです。
あまりのことに、涙が止まりません。
半次郎さま……

> 「生ある者は必ず死あり」

その通りではあるのですが
家族の死など身近な死に実際に接すると
簡単には納得できないものですよね。
いっこうさんのお気持ちを考えると胸が痛みます。

私も、今年1月に父を亡くしました。
近親者の死は初めての体験でしたが
父の場合は予感していたことでもあり
清々しいまでの気持ちで送り出すことができました。

半次郎さま。いろいろとありがとうございました。
私は短いお付き合いだったかもしれませんが
あなたに何度も励まされてきました。
直接お会いしたこともないのに
勝手に悲しむのもおかしなものですね。
でも、私はあなたが大好きなので。

夢でお会いできるのを楽しみにしております。
Posted by nbm at 2013年04月04日 09:15
いっこうさんへ 豆吉より

天からskypeしていますにゃ
玄関まで半次郎君をお迎えにいきます
そして
猫の王国を案内いたします
半次郎君は痛みを我慢して偉かったね
でも、王国は痛みもなく気持ちいいから
きっと楽しく過ごせると思うのです
オイラといっしょに
skypeでいっこうさんと家族を見守ります
なので、安心してください
うちのネーチャンも此の頃元気になっているし
いっこうさんも元気になるように
上を向いて合図してください
オイラと半次郎君は尻尾で振って答えますw
それでは、またにゃ

豆吉の姉です

生前は半次郎様に癒しをいただき
ありがとうございました
電子世界で猫友達ができて嬉しかったです
実世界では
つながりようがない縁も
こうして、不思議とつながるのですから
あながち、良い道具ではございませんか
半次郎様は
いっこうさんの不遇な時代と
復活した時代を知っている貴重なる弟君でございます
彼がいたからこそ
今のいっこうさんもいるのではないでしょうか
沢山の贈り物を半次郎様から貰いましたね
これからは
アイリス君と睦まじく
元気に暮らしてください
バトンタッチされたアイリス君は
はりきって
いっこうさんに甘えます!よ・・・きっと
命はこうして受け継がれていきます
いっこうさんの人生に幸あるように
豆吉と共に
遠くからお祈りします
↑神妙な言葉を添えなくてすみません
Posted by プリュム at 2013年04月04日 18:58
■nbmさん
半次郎のことを悲しんでくれて、ありがとうございます。勝手、大歓迎。
弱った姿を見たときは本当にショックでしたよ。こんなに急にくるものなのかと。正月に一家で帰ったときは、写真のように娘から好物の焼き海苔をもらったりして、元気にコミュニケーションとっていたのに。「しっかりしろ!」と言われても、「おまえがな!」って気分でしたわ。

半次郎、はやくnbmさんの夢に現れてあげなさい。
Posted by いっこう at 2013年04月13日 23:52
■豆吉くん
おお、豆吉くんが先導してくれるとはありがたい。半次郎に王国のマナーを教えてあげてね。また心臓が軽くなって元気に走り回る半次郎を想像して、ちょっと嬉しくなりました。ありがとね。

■プリュムさん
そうなんです。半次郎には自分の辛い時期を一緒に歩いた戦友みたいな思いがあるんですよね。
Twitterで書いたとおり、半次郎が亡くなった翌日からアイリスが調子を崩したのも、二猫の間に何かのつながりがあったからなのかも知れないですね。
神妙な言葉とかいりませんよ。幸せを祈っていただけるなんて、有難いことです。
Posted by いっこう at 2013年04月13日 23:52
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