2015年09月08日

プチケーキとゴルフボール

メイプルプチケーキ.jpgCOOPみらいのネット宅配「eフレンズ」で買った、冷凍のメイプルプチケーキを20個ほど解凍し、日曜日の遅い朝ごはん代わりに一家三人それぞれ手で直接つまみながら食べていた。フニフニと柔らかい生地の中にメイプルシロップが入っていて、それなりに美味しい。食いつきを見る限り、娘もそれなりに好きなようだ。

その残りが5個となった時、不意に娘が大きな声を出した。

「アイちゃんだ〜!」

何のことだと思って横の娘を見ると、笑いながら皿の上の5個のプチケーキを指さしている。
そして改めて娘の視線の先にある皿の上に残った5個のプチケーキを眺めていたら、唐突に、おそらく娘が見ているのと同じビジョンが私にも見えてきた。

アイリスの肉球だ!

確かに5個残ったプチケーキの配置をみると、猫の手の裏の肉球のように見えなくもない。その発想はなかったと感心した直後、今度は何だか泣けてきた。

多分だけど、例えばゴルフボールがこの形に5個転がっていたとしても、娘はアイリスを連想しなかったのではないだろうか。プチケーキのフニフニとした感触と、アイリスのピンクの肉球のそれとの共通点が、彼女の脳を刺激したのではないだろうか。

アイリスは居なくなったが、まだ娘の中に確実に痕跡を残している。
それも、もはや触ることができない写真や映像としてではなく、五感の残滓と共に思い出せる存在として。

残念ながら、自分が三歳の時の記憶はほとんどない。
だからおそらく娘も時が経つにつれて、アイリスと触れ合った記憶は薄れていってしまうのだろう。
しかしながら、2015年9月のこの瞬間は、確かにアイリスは娘の魂のすぐ近くに居た。

その事実をこうして残しておくことに、何か大きな意味がある気がするような、しないような。



posted by いっこう at 18:37| Comment(4) | TrackBack(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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