2007年03月23日

KARATE HOUSE〜「意味」からの脱出


パカスカパカスカパカスカパカスカパカスカパカスカ1・2・GO!「意味はないけど、なんだか気持ちいい」

そんな体験は、人間であれば誰しもが経験したことがあるだろう。

例えば、ドラクエを一生懸命をやりこむという行為は、元も子もないことを言ってしまえば、膨大な時間をつぎ込んで自身のキャラクタデータをセーブするメモリカードの磁気状態を少し変化させるだけで、たいていは「何の役にも立たない」し、そこには大した「意味」もない。しかしながらご存知のように、テレビゲームは飛ぶように売れる。

ゲームに限らず「意味はないけど楽しい」ことは確かに存在し、人間にはそんな快楽を求める意志が厳然として存在するのだ。

そして我々人間は普通、ある程度の「先」の未来を考慮しながら生活している。「将来」のために計画的に貯金をしてみたり、仕事の「役に立つ」ので資格試験の通信教育を受講するとかいった場合などは象徴的であろう。

それらは要するに「意味」である。

「未来」を考え、「意味」があるからこそ、今はこの行動をとる。そうした行動は「合理的」で、貴重な時間を「意味」のない行為に費やすことは「非合理的」とされがちである。

しかし「意味」は、常に事を先送りにする。

「今この瞬間」の快楽や濃い感情の揺らぎとを引き換えにして、「未来における幸福」を追い求める。

この「意味」という、一見素晴らしい概念に過度に憑かれた者は、ともすれば、かつて自分が夢見た「未来」にたどり着いたところで、またそこからさらに「先の未来」を志向し、永遠と「意味」を求め続けるという終わりのない連鎖に陥ってしまうことになる。そうした「意味」という概念には収まりきらない、「今この瞬間」の幸せや快感――とりたてて「意味」のない――を味わうことができずに、「意味」に雁字搦めにされた乾いた生活に囲い込まれる。そしてそんな無限の「意味」の連鎖の果てに、いつしか自分を「意味」で塗り固めようと、「本当の自分」とやらの果てのない探求へとその者を駆り立てる。そんな空虚な気持ちを穴埋めするかのように、「意味のない行為」に耽る他人を、批判し嘲笑するといった窮屈な行為にまで及ぶ人もいる事だろう。

我々の生活には、決して「意味」だけに収まりきらない世界がある。
「意味」や「合理性」に拘泥する者は、「今ここにある幸せ」を文字通り「体感」することができずに、その生を十分に謳歌することはできないであろう。


さて、随分と長い前置きとなったが、ここでやっと本題のPOLYSICSである。

POLYSICSの音楽やライブは、まさにこの「意味」と対立する、「今この瞬間の感情の密度」を志向したものに私には映る。最新アルバム「KARATE HOUSE」の中の曲の歌詞を見てみるだけでも分かるが、そこにほとんど「意味」はない。アルバムタイトルからして「意味」不明だ。彼女は夜に右目が光るサイボーグで、エレクトリックなサーフィンを楽しむ優しいマシンドクターなのである。

今の自分が「気持ちいい」と思えるような音を鳴らし、「意味」はないが口ざわりは「気持ちいい」フレーズをただ「意味なく」シャウトする。「それに何の意味があるの?」なんて無粋な言葉をイスカンダルまで吹き飛ばすような何かが、そこには詰まっている。

中途半端な「意味」に囚われた定型的で薄っぺらな曲が蔓延する昨今、「今この瞬間の感情の密度」に忠実なPOLYSICSの存在は貴重である。

頑張れ、POLYSICS!


posted by いっこう at 21:23| Comment(9) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

それよりもまず眠いね♪


まったく世話がやける兄貴だなぁ昨日就職先が決定してからというもの、とにかく眠い。

どのくらい眠いのかというと、今朝10時頃まで充分に睡眠をとっていたにも係わらず、第一期社会人時代に着ていた他のスーツを取りに実家へと向かう電車で、その最寄り駅より駅4つ分寝過ごしてしまうという失態をかましてしまうほどに眠いわけである。

自覚はなかったが、就職活動をしている間は余程気が張っていて、正社員復帰が決まってその緊張が弛緩したがゆえに、次々と睡魔達が強襲を仕掛けてくるのであろうか。やはり私は、どこまでもナヨナヨである。

寝過ごし駅から華麗にリターンして実家に帰ると、やはり眠たげな半次郎が玄関で出迎えてくれた。
実に三年のブランクという重荷を背負ったナヨナヨブサイク元ニートがSEとして正社員復帰できたのは、やはり彼による裏社会からの強力な根回しの成果なのだろう。良くやった半次郎。持つべきものは、兄思いの弟IT猫だね。


思えば前の会社を退職した頃、私はどこか人生を諦めていた。崩れないはずの塔を構成していた瓦礫の山の中で、ぼんやりとただ息をしているだけだった。
そんな半世捨て人であった私が慎重に瓦礫を一つ一つ組み合わせてゆき、正社員としての社会復帰を来週に控えた今日という日を迎えられたのは、本当に軽い気持ちで始めたはずのこのブログ「逆転スペクトル」に因るところが非常に大きい。

このブログを通じて交流させて頂いた皆様に、改めて感謝します。

いつか必ず来る流行語大賞受賞の際のコメントとして今まで温存していたのだが、今ここで言ってしまおう。





みんな、ピョーしてるぜ!!

posted by いっこう at 21:06| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月08日

2007年2月の月例報告

(前略)

面接官A:それでは、ご自身のこれまでの経歴を含めて簡単な自己紹介をお願いします。

いっこう:はい。私は小学校の卒業文集の中で「将来なりたい職業」として「プログラマ」と書いたくらいで・・(略)・・

面接官A:私もこれまでいろいろな方の面接をしてきましたが、小学生の文集に「プログラマになりたい」と書いたという方は初めてですね。

面接官B:私もそうですね。

いっこう:はぁ・・(照笑)

(中略)

面接官A:それでは前職を辞めた主な理由をお聞かせ願えますか。

いっこう:いくつか理由はあるのですが、一番はやはり残業時間が長かったことですね。

面接官B:それは具体的にはどのくらいの時間で?

いっこう:毎年納期近くの数ヶ月は、月200時間の残業が続きまして・・・(苦笑)

面接官A&B:200時間ですか!?

いっこう:はぁ・・いつもこの話をすると驚かれるのですが(苦笑)

面接官A:逆にどうすれば200時間の残業なんてできるんですか?

いっこう:それについても良く聞かれるのですが、結構簡単に200時間に到達してしまうものなんですよ。

面接官B:ふむ。

いっこう:毎日5時間の残業を20日間で100時間ですよね。そして残りの土日祝日に10時間程度働くt

面接官B:土日もですか!!(食い気味に

いっこう:・・ええ。まぁ土日も10時間で帰れればいいほうですし、平日も泊まりなど半日常的になってましたので・・・

面接官A:・・・・・。

面接官B:・・・・・。

いっこう:・・・(心なしかお二人の目線が優しくなった気がする)・・。

面接官B:・・・・それも初めてですね。

面接官A:初めて尽くしですね(苦笑)

いっこう:ははは・・・(苦笑)



先日こんな面接をしてきた管理人が、今月も月例報告を行います。


同情するなら職をくれ! ←


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posted by いっこう at 22:19| Comment(6) | TrackBack(0) | 月例報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月05日

さようなら、メガネくん

横断歩道脇にてメガネくん近影

今日は朝こそ晴れていたものの、昼過ぎから曇りだすとともに風も強くなってきた。天気予報によれば、これから雨も降り出し荒れ模様になるという。

そんな中、三社目の面接において口頭ではあるが内定を頂いてきた帰り道、こんな切ない光景にめぐり合ってしまった。

右側のフレームが無残にも折れ曲がったメガネが、人の行きかうアスファルトの道路上に転がっていたのである。

この強風にあおられたご主人様の顔から吹き飛ばされ、だれか別の人に踏まれたのだろうか。

しかしよほど鈍感な人でないかぎり、自分の顔からメガネが飛んでいったら速攻で気づくはずだ。
このメガネの値段は分からないが、マシマロの「君」のごとく、「メガネ飛んでも気にしない♪」勇者でもいたのであろうか。それとも、探し当てたはいいが壊れてしまっていたので、修理するくらいなら新しいものを買おうと見捨てていったのか。あるいは、このご主人様は重要な会議の開始時間に遅れ気味で、吹き飛んだメガネどころではないほど急いでいたのだろうか―――。

もしかしたら、このメガネくんを必死に探していたご主人様が現れる「感動の再会」が見られるかもしれないと思い、2分ほどこの場で待ってみたのだが、その気配は微塵も感じられなかったので、しかたなくその場を後にした私であった。

さようなら、メガネくん。
posted by いっこう at 16:40| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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