2006年06月23日

漢字バトン

ここで改めて現代思想の潮流を振り返るまでもなく、この世界に原理的な意味での「真理」なるものは存在しないとするのは常識ではあるが、

「カレーは一晩寝かせると美味しくなる」

という言説に触れるとき、大多数の日本人は恍惚的なまでの「真理」を夢見るのではないか。夢いっぱいのこりん星の隣に位置するカレー星」生まれであるところの私も、もちろんその一人である。

翻って、

「ブログバトンは4ヶ月寝かせると面白くなる」

という言葉に、前掲のカレー言説以上の強度で「真理」を夢想する人間は圧倒的に少ないことであろう。

それどころか、2006年2月8日に渡された「漢字バトン」を今日に至るまで放置していた上にこんな言葉を吐いて居直ろうとする、怠惰であるばかりかその怠惰を正当化しようとまでする私の心が放つ只ならない腐臭を嗅ぎ取り、顔をしかめる者がほとんどであろう。ブログバトン星人以外は←

そんな引け目からか、バトン前任者より授かった私のブログからイメージして頂いたという【 魅 】という漢字が、「心が腐った魑魅魍魎」の「 魅 」にみえてきてしまう不安に襲われながらも、埃を払ったバトン片手にカレー星人は走る。こりん星人は走らない。知らんけど。


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posted by いっこう at 19:00| Comment(9) | TrackBack(1) | バトン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

自我衛生仮説

私のごく狭い交友範囲の中に「アトピー性皮膚炎」で悩んでいる(半分諦めているようだが 苦笑)人がいるのだが、その関係上、アトピーに対する理解を深めておきたいと思ってネットをフラフラしていたらば、アレルギー性疾患研究の現場で近年注目を集めているらしい「衛生仮説」と呼ばれる仮説に辿りついた。

「衛生仮説」とは、要約すると以下のような理論である。
近代先進国のおいては、医学の発達や衛生環境の改善によって、人が乳幼児期に寄生虫に寄生されたり様々な感染症にかかるリスクが劇的に減った。そのために、本来ならばそれらの寄生や感染症を経ることよって正常化されるはずの免疫反応が正しく形成されず、それが結果的に近年の先進諸国におけるアレルギー性疾患増加の一つの要因になっている。
今回私が調べてみた範囲では、この「衛生仮説」は「医学的に正しい」と言い切れるまでには実証されていないようで、逆にこの仮説に否定的な見解を持つ研究者もいるようである。だからこその「仮説」なのだろう。

しかし、テレビでホリエモンを異様にヨイショしていた事実を「無かったこと」にしようとしている細木数子の予言よりも当たらないと噂の直感力しか持たないうえ、全く医学に明るくないこの私の勘ではあるが、この「衛生仮説」は正しいように感じられる。

何しろヒトという種はその誕生から「何百万年」もの間、ずっと衛生的には汚い環境下にあったのであり、それがここ「数百年」程度の間の急激な文明・科学技術の発達によって、唐突に素晴らしく清潔な環境が提供されるに至ったわけである。数百万年というスパンの中で汚い環境にどうにか適応しようとしてきたヒトが、突然超☆クリーン!な環境に放り出されたのであるから、そこで何らかの不適応を示すことは大いにありうる話だ。糖尿病なども似たような理由で増加しているのではないか。
要するに、近代文明の発展スピードが、ヒトという種の遺伝的進化スピードに比して、想定外に速過ぎたということではあるまいか。

もちろん、アレルギー性疾患の急増を引き起こしている原因が「衛生仮説」一つに絞りきれるわけではないだろうし、恐らくは他の要因も複雑に絡まりあっての事態だと思われるので、こうした分野の門外漢に過ぎない私としては、結局は今後の専門家の方々の真摯な研究の深化を待つとともに、その未来の研究成果がアトピー性皮膚炎に対するなんらかの処方箋を提供するものになることを、静かに祈るばかりである。


しかして、今回「衛生仮説」を知った私は何となく直感的に「これは正しい」と思ったわけだが、それは上で述べたような理由以外にも、「衛生仮説が、過去に別件でこのブログで何度か述べてきた事によく似ていて親近感を覚えたから」という、まさに直感的な論理的でない自分勝手な理由もある。

私が「似ているな」と感じたのは、「慢心」という記事の後半や、この記事のコメント欄にて展開した、私が現代人に感じられる過剰な「万能感についての話なのだが、この機会に、それらの内容を反芻してまとめ直した

「自我衛生仮説」


を展開してみることにした(笑)

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posted by いっこう at 07:23| Comment(16) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月11日

調子を外す化け物


スプー。「おかあさんといっしょ!」のキャラクタだそうです陰惨な事件の報道が相次ぐ昨今、また一つ大きな「事件」が発生した。
その事件の現場となったのは、こともあろうに、最近「不祥事の城」の異名を欲しいままにしている日本唯一の公共放送「NHK」の一番組であった。これは涙なくしては語れない「事件」である。

この「事件」は、およそそのような「事件」とは縁遠いと思われる写真のキャラクタ「スプー」にまつわるものなのだが、まずはその「事件」の一部始終を記録したこの動画を見て欲しい(現在動画はYouTubeから削除されてしまったので、こちらの画像にリンクを張っておきます)。この「事件」は「音声」込みでこその「事件」なので、もし今あなたが音声が流れる事がはばかられるような場所でこのページをみているのであれば、できればヘッドフォンを用意するなどして(最悪音声はミュートに)、きちんと対策をしてからこの衝撃の「事件の現場」を目撃してほしい。

つまり、自己責任でよろしくってことさ。


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posted by いっこう at 12:28| Comment(32) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月09日

彼のキモチが分からない


違う色で強調してあったんだろうね
何歩目だよ!

なんて無粋なツッコミの言葉を脳内で叫ぶと同時に、おそらくは既にこの中学校を卒業しており、自身の渾身の句の肝心な部分が消えてしまっている事実を知らないであろう大野くん(仮名)が、何かの拍子にこの通りを再び通ってこの切ない事態に気付いてしまったら、彼は悲しみに沈んでしまうのではないだろうかと、顔も知らない大野くんの気持ちを慮って、立て看板に線を一本足そうかどうしようか3秒悩んだものの、結局は何もせずにそのまま帰途についた私である。

こんな切欠により、昔自分のブログで「他者への気遣いとは」という記事を書いた事を思い出した私は、久しぶりに自分でその記事を読み直してみた。

この記事を今読み直すと、書いている内容自体については今の自分の考えとなんら変わっていないが、その表現形式については、今書いたら随分変わった形になるんじゃないかなという気がする。この記事をアップしてから一年半が経とうとしているが、その間に私の文章を書く能力と記事を書くスタンスが、当時とはいくらかは変化したということなのだろう。

そんなこんなで、今日は過去記事「他者への気遣いとは」とは少し違う角度から、「他者への気遣い」についての雑感を書きとめておこうと思った次第である。


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posted by いっこう at 13:43| Comment(12) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月04日

2006年5月の月例報告

あなたは今、梅雨を通り越して初夏を思わせるような日差しが降り注ぐ三角公園に敷いた、イタリアの国旗のような模様のビニールシートの上で、愛しい我が子と持参のお弁当を食べながら、他愛ない話題ながらも朗らかな気分で談笑している。

そんな「幸せ」といえる状況の中にあって、Tシャツにジャージのズボンにサンダルという格好で、どこか不満げな表情をみせる顔には無精髭が浮かんでいるというだらしない風体の男が、その右手に陽の光を反射して不気味に輝く金属バットを持って公園に向かって来る様子が視界に入ったら、あなたはどうするだろうか。

おそらくは、昨今の残虐な事件をおどろおどろしく伝えるマスコミ報道を想起しては、即座にその男と愛しき子どもとの間に自身の体を入れて「盾」となり、子どもに小さい声で警戒を促すと、なるべくその男を刺激しないようそれとなくその場を離れようとすることであろう。

いやもしかすると、そんな男が視界に入ってきた時点で、子どもを抱えて全速力で対角に逃げ出しながら、「不審者が!!誰か早く警察を呼んで!!」などと近隣の住民に助けを求めるかもしれない。そしてそんな叫びの切実さを読み取った誰かの通報を受けて駆けつけた警官によって、見事その金属バットを持った不審者は取り押さえられるという大団円を迎えることになるやもしれぬ。


・・・そんなわけで先日私は、凝ってしかたがない全身を何とかほぐそうと久々に公園で素振りするため金属バットを持って自宅から出たところで、その三角公園での暖かい家族団らんの風景が目に入った刹那、0.598秒で頭をかけめぐった上記のような連想に基づき、その団らんの幸せを壊さないようそのまま彼らに気付かれないようにして、そっと自宅へと戻ったのである。すごすご。

そんな、なんとなく世間に負けた気がしてちょっぴり悲しくなったりしている管理人が、今月も月例報告をアップする。


・・・今後は夜中に素振りに行くことにしよう。


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posted by いっこう at 00:38| Comment(24) | TrackBack(0) | 月例報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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